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夏至祭

6月24日は夏至祭です。

人々は23日の夜中から24日の朝にかけてお祝いをします。このお祭りは、リトアニアの数々のお祭りの中でも最もロマンチックで美しいものの一つとされています。

夏至祭は、古くからリトアニアではRasa(「露」の意)と呼ばれていましたが、キリスト教受容後は、この日が洗礼者ヨハネ生誕の日にあたることから、「ヨハネの日」を意味する Joninės と呼ばれるようになりました。現在では、両方の呼び名が使われており、この日は祭日とされています。

風習

夏至にまつわる風習には様々なものがあります。これらの風習は主に、農耕生活や神話の世界に関連したものです。最大の関心は、自然災害から収穫物を守ることに置かれていました。というのも、6月の末は猛暑、雷、雹もしくは旱魃により麦などが被害に遭うことが少なくなかったからです。以下にいくつかの風習をご紹介します。

1.露

古くから露は本質的な生命現象とされ、夏至の日の朝露が大きければ大きいほど、大量の収穫が期待できると考えられていました。また、夜明け前の朝露には奇跡的な治癒力があると信じられていたそうです。嫁入り前の娘達は、夏至の日は早朝に起きて、朝露で顔を洗い、再び眠りについていたそうです。そうすると、夢の中で将来の夫に出会うことができると信じられていたためです。

2.草木

この時期、草木は強い生命力を宿していると考えられていたため、女性達は薬草摘みに励んだものです。

お祭り会場の中央には、Kupolė と呼ばれる、てっぺんに3本の枝のある木が植えられます。リトアニア東部では、この Kupolė は「奇跡の木」と呼ばれ、てっぺんの3本の枝はそれぞれ太陽、月、星のような花を咲かせると語り継がれているそうです。結婚したい女性達は、Kupolė に背を向けて立ち、頭越しに花輪を投げ、枝に引っ掛けるという遊びをしたそうです。これは婚期を占う遊びだそうで、3回目の投擲で花輪が枝に引っかかれば、3年後に結婚できるというように、何回目の投擲で花輪が枝に引っかかるかによって、何年後に結婚できるかを占うのだそうです。

3.花輪

夏至祭りでは、女性達は数多くの花輪を編みます。それを頭に被ったり、家やドア、門を飾ります。夜中には、花輪に蝋燭をくくりつけ、川に流します。男女それぞれの花輪が一緒に流れた場合、この二人はその年に結婚できるのだそうです。

4.火

古い習慣で、古い火を清水で消し、新しい火が焚かれました。祭典の出席者は、太陽、祖先への感謝の言葉を唱えながら火をおこします。この聖なる火は家に福を呼ぶと考えられており、新婚夫婦は新しい火を家に持ち帰ります。

また祭りの席で、人々は焚き火を飛び越えます。こうすることで、より健康に、そして夏の農作業に必要な力を得ることができると考えていたのです。今でも、夏至祭の夜に、焚き火の上を飛び越える人たちを見かけることができます。恋人同士で手をつないで焚き火を飛び越えると、結婚できるとも言われています。

夏至祭の火は、田畑を肥やし、収穫物を災害から守ると信じられていたため、人々は祭りの後に、焚き火の墨や灰を田畑に撒きました。

5.羊歯(しだ)の花

古くからの言い伝えによると、夏至の日の夜中、一瞬だけ羊歯が花を咲かせるのだそうです。それを探しに、人々は夜中じゅう森の中を散策します。

6.天気

夏至祭の夜の天気で、昔の人々はクリスマスの天気を占っていたそうです。それによると、夏至の日の夜中が星空だったら、その年のクリスマスは寒く、雪が降り、曇り空の場合は、クリスマスは風が強く雨模様、夏至の日の夜中に雨が降った場合は、クリスマスの日は吹雪と言われています。

2007.06.23 LiTabi