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ヨーロッパ・パーク(EUROPOS PARKAS)

概要

ビリニュスの中心から北に19kmのところに、野外美術館『ヨーロッパ・パーク』があります。公園内に広がるこの美術館は、1989年にフランス国立地理院がビリニュスの北26kmの地点をヨーロッパの地理的中心地と認定したことを記念して、1991年、彫刻家ギンタラス・カロサス(Gintaras Karosas)のイニシアティブにより設立されました。

亡くなったポニーに捧げるレクイエム

亡くなったポニーに捧げる
レクイエム

現在55ヘクタールの敷地内には、日本、アメリカ、ベラルーシ、カナダ、ペルーなど27カ国の芸術家による90を超える作品が展示されています。マグダレーナ・アバカノヴィッチ、ソル・ルウィット、デニス・オッペンハイムといった著名な芸術家の作品も含まれています。

園内は、整備されているというよりは、自然の森をそのまま活かし、作品を上手く溶け込ませているという印象です。入り口で配布される地図を手がかりに、森の中を歩き、作品を発見していくプロセスは、まるでオリエンテーリングを思い起こさせます。園内には、おしゃれなレストランもあり、散策の合間に一休みすることも可能です。

ビリニュスの中心から車で20-30分のところにあるヨーロッパ・パーク。是非、足をお運びください。

作品

横たわる頭部

横たわる頭部

『横たわる頭部』

作者:Adomas Jacovskis(リトアニア)

作品紹介:『横たわる頭部』は、リトアニアの著名な舞台芸術家アドマス・ヤツォフスキスが、ヴェルディのオペラ『マクベス』に『マクベスの頭部』として作成したものを、2001年にヨーロッパ・パークに寄贈したものです。ヤツォフスキスはこの作品で舞台人に贈られる「クリストファー賞」を受賞しています。同作品の展示場所は、「園内で最も神秘的、かつ劇場的な場所」として、ヨーロッパ・パーク創設者のカロサスが選定しました。「美しい木々の囲まれたこの場所は、舞台を想起させる。風に揺れるこれらの木々は、舞台裏、舞台の円柱、そして観客をイメージさせる。」とカロサスは言っています。

肘掛椅子/プール

肘掛椅子/プール

『肘掛椅子/プール』

作者:Dennis Oppenheim(アメリカ)

作品紹介:コンセプチュアル・アートの先駆者であるデニス・オッペンハイムの作品『肘掛椅子/プール』は、園内で最も人気のある作品の1つで、1996年から展示されています。巨大な肘掛椅子には、約300mのパイプが使用され、腰掛け部分には2トンを超える水が張られています。本当に水が張られているかどうか、確認するために椅子の横には階段が設けられておりますので、どうぞ上って中を覗いて見て下さい。

飲む構造-腎臓型プール付き

飲む構造-腎臓型プール付き

『飲む構造-腎臓型プール付き』

作者:Dennis Oppenheim(アメリカ)

作品紹介:『肱掛椅子/プール』(1996年)に続く、デニス・オッペンハイム作品第2弾の『飲む構造』は1998年に展示されました。ドーム型の屋根をした小屋のようなこの作品は、2つの鋼の車輪で支えられ、前方に広がる溜池に向かって傾斜しています。作品の正面はまるで人の顔のようで、前に伸ばされた舌が、水を飲み込もうとしているようにも見えます。作品の内部には腎臓の形をしたプールが内蔵されています。

一点の支柱で辛うじてバランスを保っているこの作品は、人類が抱えている不安や脆さを象徴しているようにも見えます。

風を捉えろ

『風を捉えろ』

作者:Strijdom van der Merwe (南アフリカ)

作品紹介:高さ4mの垂直に立つこれらの5枚の葉は、風になびいて回転します。葉の一方はネガティブを、他方はポジティブを表現しています。2004年に展示されたこの作品について、作者は、『金属で作られたこれらの葉が、時が経つにつれて錆で覆われ、秋色に変化していくのが楽しみだ』と語っています。この言葉のとおり、現在、程よく錆付いたこの作品は、見る者に秋の落ち葉を連想させ、心を落ち着かせます。

 

疑わしい科学

疑わしい科学

『疑わしい科学』

作者:Mara Adamitz Scrupe (アメリカ)

作品紹介:巨大で、そして不自然に鮮明で光沢のあるグロテスクな野菜が並べられているこの作品を通じて、作者は、近年悪化する大気汚染とそれに伴う諸問題、とりわけ、土壌汚染の問題に、社会の目を向けようと試みています。作者は、人々が『食』により関心を持ち、『食の安全』について議論を重ねるよう呼びかけているのです。また、ソーラーパワーを使って野菜の内部から発光する照明技術を用いることで、原子エネルギーの脅威を説き、自然と人間の健康を破壊することのないエネルギーの利用を訴えかけています。

パーク情報(2007年9月4日時点)

開園時間:午前9時~日没まで

閉園日:無し

入園料:大人 21リタス、大学生 14リタス、小・中・高校生 7リタス

写真撮影料:6リタス